(English message coming soon...)
2017年3月から、このシアトル・タコマ福岡県人会の会長のお役をいただきもうすぐ二年になります。この一年十ヶ月にいろいろなことがあり、なんとか皆様のご協力を得て、無事に歩ませて頂きました。
ですが、これから、この県人会で、どうやって、皆様のために力を尽くしていくべきかが、常にわたくしの課題で御座います。
昨今、ソーシャルメディアが増える時代、誰でも、インターネット上で不特定多数の人とコミュニケーションを取ることができます。
情報の共有、拡散が生まれる媒体が日々に進化しております、でも、その代わりに、人と人の間が、だんだん離れてしまう、人間関係が希薄化していっているように、わたくしは思えます。
お互いの信頼関係も崩壊しやすく、家庭や、学校、会社、そして、社会が全体的に人類本来の人間らしさ、あたたかさ、愛情も冷めていっていると感じております。
昔は一軒の家で、電話機がひとつしかない時代でしたね。
わたくしたちの世代では、何時間でも、その電話機の側に座って、好きな人からの電話を待っていたものです。
そして、やっとその待っていた電話が来て、相手と通話ができた瞬間、その嬉しさは、今の若い世代の方には分からないでしょう。
また昔は、まだテレビゲームも見た事もない時代がありました。
遊ぶときは、みんな、外で集まって、一緒にあちこち走ったり、ゲームをしたり、冒険したりして、大自然の中で、自分の想像力を活かしながら、みんなと一緒に時間を過ごしていましたね。
今ではオンラインゲームの中で、友達と出会うことの方が多く、一緒に遊ぶこと、冒険をすることを子ども達に経験させていないと思います。
ああいう光景は、今の子供たちにとって、映画でしか見られない特別な光景となってしまいました。
昔と今、この薄くなった人々の絆をどうやってつなげて、どうやって深めていったらよいでしょうか?
これは、国においても、社会においても、また県人会にとっても、大きな課題です。
去年、わたくしどもは、多くの会員の皆様たちが、素晴らし出会いに巡り会えるように、出来る限り、色々な行事を開催して参りました。
まず、年初めの一月にワシントン州日本文化会館で、お餅つき大会を開催いたしました。その日は、地域の大勢の方々が、会場にいらっしゃり、皆様と共にお餅つきを作られました。
みんなで作ったお餅は、とても美味しく、その2日後にも、その日に作ったお餅の注文のメールをいただいたほどでした。
三月の新年会は、若い世代に大人気のレストランで集まって、ビュッフェスタイルの食事をしながら、楽しいゲームの時間を過ごしことが出来ました。
そして八月には、ちょうど福岡県国際交流センターの専務理事・福島明彦様と企画交流部の課長・岡松省三様、そして、福岡県サンフランシスコ事務所の所長。徳永博昭様が、シアトルを訪問する予定があったことから、久し振りにサマーピクニック大会を開催いたしました。
また、十二月には、20年前たくさんの会員様たちから愛された、『カラオケ大会』が、久し振りに再開いたしました。
名付けて、「紅白青歌合戦」は名前の通り、三つ組を分けて、組対抗でのど自慢を競う大会で御座いました。その最後には、当日に観戦をしていた観客たちに審査員として、投票していただき、優勝した組の全員に、賞品を差し上げました。
また、県人会のイベント以外でも、地域の恒例イベントも皆様とともに、ボランティアとして、活動もしてまいりました。
四月の桜祭り、七月のジャパン・フェア、十月のベルビュー・カレッジで「ジャパンウィーク」、そして十一月のワ州日本文化会館で文化の日も、会場で福岡県人会のブースを設置して、福岡県の観光情報を地域の方々に紹介しながら、新会員へ向けての勧誘をいたしました。
こうしてみると色々なイベントが行われ、皆様と楽しいひととき、家族のようなひとときを過ごせたことを思いますと、準備をするのは、確かに大変では御座いますが、会員の皆様たちとお会いしたとき、その疲れは、すぐに吹き飛んでしまうくらいです。
これからも、多くの会員の皆様たちが、楽しくおしゃべりがで来る時間や、多くのお友達を集められる機会、そして素敵な出会いや思い出を作りながら絆を深めていけるように、県人会での会長のお役を努めてまいる所存で御座います。
そして、常に会員の皆様から、「また、県人会でお会いしましょう!」と言い合って頂けるように、これからもシアトル・タコマ福岡県人会の役員たちとともに頑張って参ります。
本年もどうぞ皆様よろしくお願い致します。
シアトル・タコマ福岡県人会
会長 クリスティーナ・スウェドナー
2019年1月